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肯定すること

明日から10月。
また、今年も駆け足で過ぎていきます。

昨日は、子ども病院の院内学級の先生による、アニマルセラピーを通しての取り組みの発表を聞いてきました。
小児病棟での活動のほとんどは、白血病と闘っている子ども達がいる病棟です。

活動にあたっては、ある程度の知識や心構えや・・・言葉や動作の注意や・・・配慮して活動しています。
でも、目の前に居る子どもが、どれだけ苦しんで頑張っているかとか考えないようにしています。
今、楽しんでくれること、私も犬も楽しめること。
ホスピスでもそうです。
辛い事を忘れて、一瞬でも、現実から離れること。

子ども達が、辛い治療をしていることや、親や兄弟から隔離されることや、
お友だちと遊べないことや、外に出られないことや・・・・
改めてお聞きすると、私が出合った笑顔の子ども達の顔が頭に浮かんで来ました。
非現実の中でしか会わないこども達の、現実の生活。
考えないことで、自分も逃げていたのかなと思いました。


院内学級の取り組みとして、来てくれた犬とボランティアにお礼の手紙を書くそうです。
書くことによって、自分の気持ちと向き合うことが出来ること。
感謝の気持ちを伝えて、相手に喜んでもらう。
そのことが、自己存在感や満足感に繋がるそうです。
病気になって、人からしてもらうばかりの中で、誰かの為に何かをすることで、
自己肯定につながるそうです。
居てくれるだけで、生きていてくれるだけでいい。
大切な人が病気だったら、周りのものはそう思うけど・・・
でも、小さな子どもでさえ、誰かの為になにかをすることを必要としている。
そして、相手が喜んでくれることで、自己を肯定しているなんて。

とても感動した発表でした。
いつか、ブルーノと小児病棟を訪れることが出来た時。
子ども達にたくさん言いたい。
「 ブルーノを可愛がってくれてありがとう。遊んでくれてありがとう 」って。

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先日、地域の動物ふれあい教室に参加したとき。
3歳くらいのお子さんを連れたご夫婦に声を掛けられました。
「小児病棟にいらしていましたよね」って。
「上の子が入院していたので・・・」
さっと顔色が変わったので、上のお子さんの話はしませんでした。
もしかしたら・・空の上に行ってしまわれたのかな。
「ありがとう」って、私、伝えていたかな。


もしかしたら、私達ボランティアも、感謝してもらうことで、
自己を肯定しているのかもしれません。
私自身はきっと、そうなんだと思いました。
by 10107a | 2013-09-30 21:39
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