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虐待のこと

先日のシンポジウムのお話の中で、心に残ったことがひとつ。
虐待の定義のこと。
イギリスでは、愛語法に細かい定義付けがされているということ。
信じられないけど、「太らせる」ことも虐待に値するって。
太ることで、糖尿病などの病気にかかりやすい体になってしまうから。

遺伝的な障害があるとわかっていて繁殖させること  これも虐待と言っていました。

病気を背負って生まれてきて、一生不自由な、苦しい思いをしなくてはいけない
犬が可哀想だからって。

実家に居たラブラドールは、某盲導犬訓練所から安く譲ってもらいました。
盲導犬になれない子犬ということで。

半年経って、股関節形成不全がわかりました。
1歳で心臓に疾患があるのがわかりました。
2歳で癲癇の発作が出ました。
4歳で発作が起きた時に、そのまま亡くなりました。

貰ってくる時に、病気のことは伝えてくれませんでした。
良い盲導犬を作る為に、障害を持った子が生まれるのは仕方無いことなのでしょうか。

盲導犬や訓練所に対して、決して、不快な気持ちを持っているわけではありません。
でも、仕方の無いことで生まれた命も、立派な盲導犬の命も同じ重さな筈だと思う。
人間の為のよりよい犬を作り出すための犠牲と考えたら、とても気持ちが重くなります。

トトは後ろ足が習慣性脱臼です。
トトの子どもが欲しいという人が近所に何人も居て、6年前ですけど、動物病院で検査してもらいました。出来たら、私もトトの子どもが欲しかった。

「もし、障害のある子が生まれてきたら、あなたが最後まで責任持って面倒みれるんですね?」
先生に言われた言葉です。
それで、諦めました。
その時は、私が面倒見る自信がなかったから、諦めたんだと思う。
だけど、そうじゃなくて、一生、後ろ足に障害を持って生きていかなくちゃいけない犬を
生み出してしまう、そのことに対して諦めなくてはいけなかったんじゃないのか。

シンポジウムでの虐待の話を聞いていて、はっ として情けなくなりました。
by 10107a | 2005-06-28 13:48
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